時々オークションを見ては、
欲しい本を安く手に入れています。
やっぱり良いと思うのは昔の本です。
この、今回手に入れたイラスト入門という本は、
昭和59年に出された雑誌ですが、今読んでもとても新鮮です。
私の大好きな馬場のぼるさんの絵も、文章も載っていて、
絵の描き方やイラストの捉え方など、
初心者にもわかりやすい口調で書かれ、内容もぎゅっと詰まった本です。
今の技法の本は、初心者というより、
趣味でやる方のために書かれた本がとても多い気がします。
こういうのが載っているといいな、と思うことはあまり載ってません。
どういうわけか昔の本には、私の知りたかったことが載っている気がします。
そういえば母も、料理の本は昔のもののほうが正確だし、
作っても美味しい、と言ってました。
昔の方が、1冊1冊時間や労力をたっぷり使って作られていたんでしょうね。
文字も、写植といって1文字1文字手作業だったわけですから。
そんな昔の本がわたしは好きです。
この本で一番学んだことは、
うまいからといって良い絵描きになるとは限らない、ということです。
実際、『ヘタだ』と云い続けられても描き続け、
人気だった有名な絵描きさんはたくさんいるんですね。
自分のかきたいものを描きたい方法でかき続けることの大事さがよくわかりました。
イラストの世界に入るときは、
ごく素直に入ること。
表面的なテクニックや、
流行にまどわされると、
迷子になってしまう。
馬場のぼるさんの言葉です。